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Perfumeと日常の事を綴るブログ!良かったら暇つぶしに読んでね。

10.7 PLASMA宮城公演を終えて 前編

 

10月5日の午後。

休憩時間にエレベーターの中でメールをチェックしていた。

「ふぇっ!?・・・えっ?!」

後輩や、他部署の人間がいる中で情けない声を出した。

 

なんの気もなしに、P.T.A.からのメールをいつものように開いた。

 

大きな声出し可能な公演(マスク着用あり)として開催をいたします。

この一文を読んで眠気が吹っ飛んだ。

今思い返しても脳天を撃ち抜かれたような衝撃。

 

どういうこと……だ?

 

マスクをつければ大きな声を出して良い……?

え、どこで出して良いの?

 

10月7日の仙台公演でいいのか。

………え、なんで?

 

当日までに想定される収容率(32%)に鑑み、

メンバー・チーム一同の意思を踏まえ、

宮城県及び会場との協議の結果、承諾をいただけたから………

 

マジかよ・・・・・・・

 

マジかよ!!!!!!

 

ついに声出して良いのか!?

心の中で声が出せるライブができる喜び、チームPerfumeが声出しをできるように掛け合ってくれた感謝。この知らせを受けて、自分の心の中にプラスの気持ちが沸き出る。

 

しかし、直後に気になった文言。

それは・・・「収容率(32%)

すなわち満員御礼ではないということ・・・・

 

もう一度メールを読み返す。

※イベント収容定員50%以下のイベントは大声ありの公演として実施可能です。

※座席につきましては間隔を開けてご案内させていただきます。

※大きな声出し可能な公演は、このツアーでは7日宮城公演限りとなります。

※当日収容できる人数(50%以内)分のみ当日券の販売も予定しています。

 

先ほどまでライブで声が出せる特別な公演に参戦できる嬉しい気持ちで、心がいっぱいだった自分も手放しで喜んではいけない空気を感じた。胸の中がざわつく。Perfumeの三人はどんな気持ちなんだろう。。。。

と、今にもPerfumeのもとに走り出したくなる気持ちを抑え、Twitterを開きみんなの情報をサーチ。みんなも同じ気持ちだよな。うんうん。ほぉ・・・そうかそうなのか。おっけ。

中でも32%という数字がみんなも気になっているようだった。

自分の中では32%はファンである自分が気にする数字ではないと感じた。だって単純に考えて、PerfumeやPLASMAツアー、中田ヤスタカが作る音楽の人気を示す数字ではないからだ。

10月7日という平日に、仙台の僻地(グランディ21・セキスイハウススーパーアリーナ)で、19時開演で行われるライブに行ける人。参加することを選べた人。それが会場の32%を埋める人数だけだった。ライブに行けなくてもPerfume愛する人。もうすでにPLASMAのライブに参戦したPerfume愛する人。仕事が入った人、予定がある人。様々な人がいる。現にTLには急遽参戦を決めはじめている仲間たちも現れ出している。行けなくてもそれぞれの思いをツイートに表現する人たち。Perfumeを信じて、Perfumeのために生きる人々がこんなにもいる。

 

これは・・・きっと7日の仙台公演はとんでもないものになる。この時点から確信していた。

 

いざ、宮城へ!

10月7日 午前11時 @東京

しとしとと雨が降る東京。

宮城までの道中も雨予報。こんな時のBGMはもちろんDrive'n The Rain一択でしょ!

車に乗り込み、約300kmの道のりをひた走る。

 

普段はSAでゆったり、まったり各県の美味しいものを啄みながら向かったりする。

しかし!今日だけは休憩もそぞろに宮城に急ぎたかった。常磐道福島区間では追い越し車線がない区間もある。何キロか置きに現れる追い越し車線では「ごめんよ!仙台に急いでいるんだ!!」そう言いながらついアクセルを踏み込む。その気持ちがPerfumeにかける思い。心のタコメーターはすでにレッドゾーン!常にフルスピードで走る…それが俺の人生だから。Perfumeと生きる俺の人生だから…!

 

 

車の中で運転しながら大きな声を出す練習をしたりした。

あれ?どうやって大きな声出すんだっけ。なんて言いながら「あーーちゃーーん」とか叫んでみる。やっぱりしっくり来ない。2年半もの間に習慣が変わったせいだ。声が枯れるほどの大きな声を日常の中で出す機会は自分にとってライブ会場くらいしかなかったから。声の出し方がわからなくなっていた。

 

あとPLASMAのアルバムを聴きながら運転すると、口ずさんでしまう不思議。

ポリリズムとか、レーザービームとか基本的にPerfumeの曲っていくらノリノリでも聞くだけなんだけど、ハテナビトやDrive'n The Rainや、さよプラなんかは結構ノリノリで高らかに歌ってしまう不思議。これなんなんだろね??うーん!チルい!環境になじむ!最高だね!PLASMA!!!大好きだよ!PLASMAぁあ!!!

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15時30分 @宮城

開演の3時間半前に宮城に着いた。

あっという間についた。本当にあっという間に。宮城に祖父の家があるため、宮城まで運転する機会は多く慣れているにしても、ここまであっという間についたと感じるのは初めてだった。

実質的な距離だけじゃない。どんなに離れてても相手を思えばすぐそばに感じる。まるで恋だね。(?)

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会場となるセキスイハウススーパーアリーナは車であればアクセスは比較的良い。車であればね!!!

宮城も相変わらず雨模様。気温は10度。先週までの暑さはどこにいった。

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一度そのまま会場へ向かい駐車場に入る。

左手にはセキスイハウススーパーアリーナ、右手には駐車場。その駐車場の入り口には一緒に旅をするツアートラックと、ひとまわりも小さなPerfume Closetのトラックが!「うぅぅおおおお!」なんて叫びながらハンドルを切り駐車場に。もう気持ちが昂る。

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寒い雨の中雨合羽ひとつで誘導してくれたお兄さん(イケメン)が、再入場不可であることを教えてくれた。キュンとした。(!?)

 

サービスエリアを楽しむことなく車中でお菓子をつまみながらの道のり。さすがにお腹も空いた。

街へ繰り出すためUターンし、一度会場を後に。

 

向かうは近くのスーパーマーケット。

俺好きなんすよ。

遠征先のスーパーのお惣菜とか、その地元に根付く味みたいなローカル感。

その味を求めてヨークベニマルへ!

そこで仙台名物の梅納豆巻き(?!)

ずんだ団子(これはおいしかった)をおやつに。

 

17時00分 @セキスイハウススーパーアリーナ

再び会場入り。

開場時間まではなんだかんだで30分。

車の中はあたたかい。車に打ち付ける雨音が心地よ・・・く・・・眠くなる。

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しかし!3分も歩けば、そこはライブ会場!!!壁の向こうにはPerfumeが待ってる!

会いにきたんだよ!今日の日を!!

あーもう!眠気はさようなら!

 

雨の中トラックを撮りに行き・・・

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3人に傘をさしてあげるイメージで。

 

 

再び車の中。

車の中はあたたかい。。。。。

いーーや!気づけば開場時間!!!

いち早く会場の中に入りたい思いがふつふつと湧いてくる。

 

いざ、会場へ。

 

 

17時45分 @会場入り口

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ついにきた。今日の日を迎える。

この会場に来るのはCOSIMC EXPLORERぶり。

 

自分にとって初めての遠征の地。

一人で夜行バスに乗ってきた仙台。

シャトルバスで来た場所。

 

その時のことを思い出す。あの時から変わらない、むしろ増し続けるPerfumeに対する思い。

 

今日はあの時のように声で伝えることができる喜び。

 

入場ゲート右側には当日券の受付が。

そこに出来る15人程度の列。

俺はそれが本当に嬉しかった!!!

うわーー!!当日券のところに人が並んでるじゃんか!!!ありがとう!!!今日のライブいいものにしような!心の中でみんなに語りかける。

 

そして発券・・・・・

まさかのアリーナ!!!!!

しかもセンターステージ斜め前

3列目付近・・・・!!!!

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訳わからなくなって「やったわ・・・これ。これはだめだよ。」とか言ってたのを思い出す。

こんなにも自分がいい思いをしてもいいのだろうか。なぜか後ろめたさ・申し訳なさすら感じた。でもこれは今日自分に与えられたチャンス。Perfumeに日頃の思いを伝えるチャンス!

ひとつづつ間隔が空いた座席。そこは荷物置き場ではなく、今日ここに来られなかったみんなの魂の宿る場所。そして参戦することを決めた俺らが安心して過ごせるようにと決められたルール、いつにも増して大きな動きでPerfumeに思いを伝えるためのスペース・・・!

 

Twitterを介してお留守番のみんなの気持ちを受け取る。魂が続々と仙台の僻地に届き始める。

不思議とかの会場のどこかにやりとりしてるみんながいるんじゃないかな?スタンドの端の方にいるんじゃないかな?って思った。みんないつもありがとう。

 

こちとら全力でやることを決めた。

もう興奮から席に座ってなんかいられない。

いくよ。俺の思い、僭越ながらみんなの思いを乗せて!

俺は今日はハジけるよ!!!!!

 

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ここからはライブレポ。簡単に演出や曲名を含めて記載していきたいと思います。

ネタバレを避けている方はここから先は、こちらのブログでお楽しみください。

 

 

yoshimasapank.hatenadiary.jp

 

いまでは浅くて恥ずかしいくらいのアルバムPLASMAの感想と考察。

ツアーを回っていくとどんどんアルバムや曲に対する思いや見え方も変わってくる。

これはまたライブ後に伝えることができたらと思います。

 

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18時45分 @アリーナ席

15分前の影アナが始まる。

影アナのお姉さんの緊張が伝わってくる。

 

本公演は大声ありの公演です

 

このツアー、今までのライブでも聞いたことのない文言が追加されている。

そのあとに会場内に拍手が起きる。

そして「FOOOO‼︎」どこかの誰かが叫び出す。

 

影アナが終わると、会場内の温度がグンと上がった。

手拍子も起きはじめた。

 

ついに始まった。

 

俺らが過ごしてきた「日常」がここに戻ってきた!!!!!!

 

「のっっっっっっちーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

 

「ゆがぢゃぁあああああああああああああああああああああああああ(裏返り擦れ声)」

 

「あああああああああああああぢぁああああああああああああああああああああああああ」

 

誰かの叫びに拍手が伴ってた。

 

はじまった!!!!

おいおい!!!!!!

早すぎんだろ!!!!!!!!!!!

いつもは5分前とかじゃん!!!!!!!

15分も前だよ!??!?!

 

なんて思ってたけど、次の瞬間には自分も叫んでた。

 

「ああああああぁあああああああああああああああああああぢぁぁゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!!!!」

「ゆがぢぁゃああああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!」

「のっっっっっっっっっっぢいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」

「あいにぎだよおおおおおおおおぁおおおおおおおおおおおおおおおお、今日の日をありがどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

 

メンバーの名前だけじゃなくて自分の思いを叫んだのは自分でも驚いた。何言おうとかじゃなくて自然と出てきた。やっぱり伝えたかった。

今日このライブをしてくれてありがとうってことを。

 

そしてお前。

さっき声の出し方忘れたとか言ってなかったか?やっぱり体が覚えてるみたいだ。

 

スモーク煙るPerfumeのライブ会場に身を置けば、細胞が踊り出すのがわかる。

そして大きな声の出し方も思い出すってわけよ!

 

あとは「みきこせんせええええええええええええええええええええええええええええええええ」とか叫んでみた。そしたら周囲から拍手をいただけた。(?)ありがとうございました。(?)

 

あとは「あやのおおおおおおおおおおおおおおおおお」とかPerfumeが大好きだ〜〜〜」とか叫んだ気がする。

 

俺だけじゃなくて会場全体もね!!!

もうその光景からみんなが興奮していたのがわかる。普段開演前ってみんな座って手拍子するのが多いと思うんだけど、もうちらほらと興奮を抑えられない仲間たちが思いっきり手を上げて、ブンブン頭の上で手拍子を始めてて。

 

俺も周りを見渡してそのみんなの気合いに感化されて、興奮して、あふれる思いが止められなくて。ブロックがひとつ隣の名前も知らんお兄さんとお姉さんと目があって、手拍子で盛り上がってお互い煽りあって!

 

俺も我慢できなくなって、そのお兄さんの近くまで行って

 

「今日!めちゃくちゃにやりましょうね!!!気合入れていきましょ!!!💪🏻💪🏻」

 

とか声かけてお兄さんも

 

「やりましょ!!!!最高っす!!!👍🏻👍🏻」

 

って応えてくれたり。

最高にあの空間はキマっちゃってた。

会場内の空気が今日の日を特別な日にするぞ。

そんな空気で包まれていた。

 

そして開演直前の影アナ。

影アナに対して「はーーーい」など返事するファンも現れず、改めて今日集まったPerfumeファンの意識の高さが感じられる。

 

「まもなく開演します!!」

 

さっきまで緊張していた影アナの声色がワントーン上がる。

 

それに応えるように俺らの熱気がさらにグンと上がる。

 

「ふぉおおおお!!!」

 

自分も反射的に声が出る。拍手だけの公演よりも力加減を忘れて手を打ち付ける。それは俺だけではなかった。32%+αの観客がそうだったろう。

中には声を出さずに今日の公演を楽しむ仲間たちも居たはずだ。その人たちも含めた会場全員、ファンだけではなく、PA席、カメラマン、スタッフの方々も含めた今日にかける熱気、思いが限界を突破しそうだった。

 

「のちー、ゆがぁちゃー、ああああちゃーーー!!ふぉ〜!!うあぁああああ!!!」

 

それぞれの思いが声となって、拍手となって会場に響き渡る。

 

揃うクラップ。

 

暗転する会場。

 

 

ステージ上が青く光る。

三人の深呼吸。

 

それに合わせて自分も深呼吸をするのが習慣。

 

バッチバチに興奮した自分の心を落ち着かせ、PLASMAの世界に没入するための儀式。

 

呼吸を揃えて、会場が一つになる。

 

幕が降りた瞬間の歓声。

 

今までの公演でも「我慢できなかった」「無意識に出てしまった」歓声を聞くことはあった。

 

しかしあの瞬間のあの演出は、声を出すなという方が難しい。

 

漏れ出る歓声はその人の感動だ。

 

うわぁ!!!!」って声もあれば

ふぁぁああ。。。」「うおぉ!

 

さまざまな感動が会場に起こる。

 

ここまで大阪・広島1日目以外ツアーに参戦してきているが、毎公演あの瞬間は緊張するし、三人が登場した瞬間安心する。そしてそんな声が近くから聞こえるたびにその声に感動する自分もいる。

 

今日は我慢しなくていいんだ。

 

そう思うと不思議と声は出ないのね。

 

ここまでのツアーで声を出すことなくパフォーマンスを受け取り、拍手にその想いを変換してきた。やっぱり先行して出るもの。それが想い。

 

うおぉ〜!!」自分はこんな声をあげていた。

 

叫ぶわけでもなく漏れ出る声。

周りとそれを共感しあうように。

それが数千と重なることで大歓声につながる。

 

PLASMAの登場であんなにも歓声が上がる世界。ついにこの日が来たんだね。

 

今日だけの特別。

 

そしてFlowが始まる。

 

「僕はただ信じていたくて」

「あの日から結局変わらない 僕らはいつだって 風のままさ」

 

「あの日」が指すのはどの日?

自分は2月25日のP Cubed東京ドーム公演を思い出す。

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今日と同じようにマスクをしながら本気で、外野スタンド一階から声を出した。

 

明日は千秋楽。

あしたこそはアリーナ降りられるといいな。

よし!残り1公演を前に今日を楽しむぞ!!!

 

そんなことを思いながら、全力で声を出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、僕らに明日は来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの日から結局変わらない。

 

 

Perfumeを思う気持ち。

フェスが中止になり、イベントが中止になり。

Perfumeと会えないことが当たり前になった日常もあった。

ファンの友達と会うのも憚られる時期もあった。

 

でも今は違う。

 

歩みを止めず、

Perfumeと今日の日まで生きてきた。

 

前に進み続けるPerfumeに導かれ、

ここまで生きてきた。

 

そしてみんなでたどり着いた今日。

 

マスクをつけて声を出してライブができている。

周りに同じ思いの仲間たちがこんなにもいる。

離れていてもPerfumeを想う仲間たちがこんなにもいる。

 

その事実だけで込み上げる思いが涙となって溢れる。

 

歌詞が、しみる。痛いほどにしみる。

三人が目の前で今日も元気にいてくれていることがうれしい。

今日自分がここに居て32%を構成する1人になれていることが、本当に心から嬉しい!!!

 

ポリゴンウェイブ・再生。

これまでのライブのパフォーマンスを思い出し、曲の歌詞を受け取り、今日を改めて噛み締める。

 

そして最初のMC。

あ〜ちゃんの思いが涙となって止まらない。

その涙は感極まる涙。そう思っていた。

 

あ〜ちゃんの言葉を一語一句覚えているわけではないが、さっきまで声出しライブをほぼ手放しで楽しんでいた自分が恥ずかしくなるような気持ちにもなった。

 

なんかあ〜ちゃんの声こもってるな。

音響の調整のせいか?と思っていたが、まさかのヘッドマイクが涙で水没していたという事件。

 

 

ダメだ……長い…!!!

長くなりそうなので後半へ続いてもいいですか!!…!!!!

 

後半!!!!

声を出すことを許された【PLASMA】の世界!

腕も肩も腰も足も声帯も!!フル酷使!!!

そんなレポをお届けしていきたい!!

 

coming soon.......!!!!!!!!

 

 

PLASMAを追い求めて-名古屋後編- #距離を超えろ

前編となる #退勤後チャレンジ編 こちらを読まれることをお勧めしたい。

yoshimasapank.hatenadiary.jp

 

時刻は19時55分。@共和駅

 

ライブはとっくに始まっている。

そんなことは知っている。問題はそこじゃない。

  • 今この場所から確実に笠寺の駅に到着する
  • ファミリーマート笠寺駅前店で当日券を発券する
  • 1分でも早く会場に到着する
  • 遅れた分を取り返すべく、周りに配慮して盛り上がる。

最低でもこの4つが自分の課題であった。

 

笠寺の駅へ向かうホームのベンチに座った時になんだか一息ついてしまった。

焦りはもうすでになくなっていた。

電車を間違えてしまった自分に興醒めした部分もあるが、思い通り真っ直ぐに上手くいかないこの状況がとっても楽しかった。まさかこんな展開になるとは思ってもいなかった。今までの一人旅なども行き当たりばったりでなんとかうまくやってこれていたから、こんな失敗が経験になることが嬉しかった。もはや武勇伝卍だと思おう。(?)

しかし、1分でも早くPerfumeに会いたいことは事実だ。慣れ親しんだ友達との集まりに向かうような安心感がさらに焦りを忘れさせる。自分の弱み、ルーズな部分をPerfumeになら見せられる。自分にとってPerfumeはそんな存在だったりするんだなって思った。甘えちゃってごめん。そんな自分も受け止めてくれるPerfumeに感謝。いつもありがとう。今日だけは許してね。

 

笠寺に確実に止まる普通電車がホームに到着した。

20時4分 電車は名古屋…いや、笠寺に向けてフルパワーで走り出した。

道中Perfumeに連絡することを忘れていたことをやっと思い出した。不躾な自分にスタンプで返信をくれるPerfume。ありがとう。今向かってます。

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次は 笠寺 

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さあもう直ぐ。電車は10分程度で着いた。

ドアが開き階段を駆ける自分。

帰り道のサラリーマンたちを避けながら駅を駆ける。さっきまでの焦りは、高まる気持ちに変わっていた。1秒でも早く会いたい。その気持ちがもう抑えられない。

 

駅を出てガイシホールを背に、200mほどファミリーマート笠寺駅前店に駆ける。駅からダッシュだ。苦しい。リュックを背負って全力疾走はきついって。

 

そ し て! お馴染みの入店音とFPチャームの音色を轟かせながら

店内入って直ぐのマルチコピー機をめがけ到着!!!!

 

しかしここで事件は起きた。

 

マルチコピー機の画面がクロネコヤマトのページの操作画面のままだった。

 

 

コンビニあるあるね。

誰か無操作のままだったのね。おけおけ。もー消してけよ。ったく。

 

なんて瞬時に思いながら脊髄反射で画面右上のやめるボタンを押す。

 

 

押す。

 

 

…やめるボタンを押す

 

 

 

OKボタンを押してみる。

 

 

 

 

 

 

・・・・・やめるボタンを押す。

 

 

バグってやがるのか? うそだろ ここにきて 嘘だろ!?

 

壊れない程度の力で画面を乱打した。もはやパニックだ。

しかし冷静な自分はこの一部始終を動画に収めていた。

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そして店員さんを呼ぶべくレジカウンターへ。

あいにく接客中であり、待ちそうだったのでおにぎりコーナーの前へ。するとアジア系の外国人スタッフの方(仮名リディさん)がいた。

 

躊躇せず「すみません・・・マルチコピー機が変で・・・見てもらえますか」と確認を依頼した。

するとリディさん(仮名)は満面の笑みでこう答えた

 

「あ〜ね☺️ あけてみたけど なにもへんじがでてこないので☺️」

 

ゑ?

知ってたんかい!!!!!

心の中のノブやら海パーン!!!の打ち上げ花火を見た後のあ〜ちゃんのようなツッコミが乱立した。

 

え・・・再起動してもだめ・・・・?

 

リディ(仮名)さんは汗だくの息の上がった男に微笑みながらこう告げた。

 

ファミマト(ファミリーマート)はこのへんもいっぱいありますので☺️ だいじょぶですか?汗やら息が上がっていることやらライブの開演時間は一時間を過ぎていることなども含めた心配)」

 

近いですか!?

食い気味に聞いてくる汗だく息切れPerfume男に対してリディさん(仮名)はやさしく丁寧に窓の外を指差し、わずかに見えるファミリーマートの緑の看板を指さした。600m程度だろうか。

 

ありがとうございました!!!!!!!!!

そう言い逃げるように汗だく息切れPerfume男はそのファミマ目指して走り出した。

 

もはや迷う暇はない。走るしかない。

 


www.youtube.com

【モバイル端末でご覧の方はここからゆっくりと走れ!をBGMに以下の文章をお読みください。】【そしておかえりなさい!さっきのところに戻って続きをお読みいただけたら幸いです!】

 

歩道橋を駆け上る。駆け下りる。駆ける。

 

 

限界だ。あと200m…!!!!

 

俺の足!!!!耐えろ!!!!いけ!!!!

ファミリーマート柵下町店が見えてきた!!!!!

 

店舗に駆け込む俺。

お馴染みの入店音をかき消すほど激しく上がった息、FPチャームの弾ける音。

 

マルチコピー機は正常です!!!!!

正確に。確実に。受け取り番号を入力。

 

帰宅ラッシュのサラリーマンたちが缶ビールなどを手に持ってレジへ並んでいる。二人。

こっちを見るな・・・・はずかしいから。

 

そして引換券を店員さんへ手渡し、今日のチケットをそのまま受け取り、手に握り締めて店舗を先ほどよりも激しく飛び出す。

 

もうこの頃には脳内のアドレナリンが汗とともに止まらない。

足の痛みや疲れを忘れ、コンマ何秒でも早く会場入りをしなければならない。

 

来た道を走る。

 

信号は無慈悲にも立ちはだかる。息を整える時間すら惜しい。

 

駅を抜けて、ガイシホールにつながる連絡歩道橋。右奥にガイシホールが見える。

 

わずかに聞こえる音漏れ。

 

もうすぐ・・・・!自分の足を加速させる。とにかく汗がひどい。

 

そして直ぐに入り口に着く。

(リンク内の走れをBGMにしてたらここで止めてくださいね!!)

 

 

 

開演後の会場の周りには派遣のスタッフらしき方、スタッフTをお召しになったスタッフさんがスタンバイしている。

 

パイプ椅子に座って音漏れをBGMに俺らの退場を待ちながら喋っているスタッフさんのもとに、リュックを背負いチケットを握り締めながら、汗まみれの息をあげた20代Perfumeファンの男が駆けてくる恐怖。想像しただけでもおぞましい。

 

すいま・・・せん。おねがいします。

 

 

蚊の鳴くような声で男は女性派遣スタッフさんに握り締めた当日券を渡す。

 

後ろからスタッフTの男性がチケット拝見しますね。といい俺のチケットを見る。

 

そして、無線で連絡を始め、当日券の発券の手続きをしていただく。

 

やばい汗まみれの限界オタク一人来ました、どうしますか、警察に通報しときますか?

 

そんなことは言っていないはずだ。

しかし!自分の熱量があまりにも、この場の雰囲気に似合わない。壁を何枚か隔てればこの熱量で満たされた空間が確かにそこにはあるはずなのに!!!!

 

もう一人の派遣スタッフらしき女性がマニュアル通りの対応で、息も整わぬ汗まみれの限界異常Perfumeファンに非接触体温計をかざす。

「手首で体温計りますね☺️」

「え、だいじょぶかな。汗が。照」

「はは☺️  ピ。」

 

体温は36.7度だった。本気か。

 

そして奥からチケット担当のスタッフさんが、当日券とメモリアルチケットを手に俺のもとに来てくれた。

「こちらですどうぞ〜。・・・・・・大丈夫ですか?😅」

 

何が大丈夫でだいじょばないのかもう俺にはわからない。ただ、ライブ開演から一時間以上遅刻してくるのは普通じゃないのかもしれない。そして息も上がり、尋常じゃない汗。その様子を見て心配してくださったのだろう。

 

音漏れがより濃く聞こえる。もうそこだ。夢の空間はすぐそこだ。

汗なのか涙なのかわからないが、会場につけた安堵のあまり目頭が熱い。

 

「はい・・・・東京から来たもので、仕事終わりに。。。急いで。」

 

「え😯 おお・・・すごい。」

 

先ほどのスタッフTのスタッフさんが派遣スタッフに向かって

ス「もう大丈夫。後は来ないと思う。」

 

俺「ですよね〜wwww!!!!!」

 

ス「はいwwさすがにwww 楽しんできてくださいね。」

派遣スタッフ「それではこちらご案内しますね☺️」

 

このスタッフさん方のマニュアルに沿った対応と、人間味のある優しい一言が驚くほど染みた。俺は涙が止まらなかった。

暗転した会場内に4つ打ちが響く。

ちょうどP.T.A.のコーナーが始まる場面で自分は入場することができた。

迷子センターに連れられるように涙を拭いながら、スタッフのお姉さんに着いていく自分。

 

今日の座席は最天井の席。無論隣には人がいるが1席ずつ空間があった。

すでに温まっている会場の中で、自分はそれ以上に温まっていた自信がある。

 

有明二日間と変わらない動きを初っ端から160%の力でやり切る汗だくの遅刻者を、両隣の仲間の目にはどう映ったのだろうか・・・。お邪魔しました。

 

そして半分のライブを20000%の力で盛り上がり、盛り上げたつもり。

名古屋の温度感は異常。楽し過ぎた。いつものライブよりあっという間に感じた。(あたりめーだろが!!!)

 

名古屋初日はあっという間に終了。

 

そして…2日目はまさかのアリーナ最前…😰😰

ここについてはまたまとめます!

 

#退勤後チャレンジ

だなんて馬鹿げたことしてますけど…

シンプルにPerfumeに会いたい。その気持ちが…突き動かすんです。

Perfumeありがとう。名古屋もありがとう。

PLASMAを追い求めて-名古屋前編- #退勤後チャレンジ

 

2022年8月20日

PLASMAツアーが東京・有明公演から始まった。

有明の次は広島まで自分はお預け。

名古屋、大阪公演は…我慢だ。そう思っていた。

 

有明2日目を終えるまでは。

 

8月末日。翌月の勤務シフトが発表され、真っ先に気にしていたのは 1日、6日、7日の3日間。もともと勤務の希望は出していなかった。

 

31日は日勤…17時に終わる。

1日は休み…2日は日勤………………

6と7は日勤か……くそっ

 

この瞬間自分の中で何かが動く音がした。

平日開催19時開演の名古屋公演…完遂は不可能かもしれないが…初日から2日間とも参戦不可能ではないな………

 

職場の最寄りからガイシホールの最寄駅である笠寺までの乗り換え検索を繰り返した。まるで失敗できないデートの前日のように………!

 

2022年8月31日

朝起きた自分はいつも通り職場へ向かう支度を始めた。

しかし2日分の着替えも用意しリュックに詰めている自分は普通じゃなかった。そして、WHITE Tに袖を通し。いざ、行かん。名古屋へ。

この時点でまだホテルも、ライブのチケットも新幹線も、帰りの手段も取っていない。

さぁ!!いざ行かん、名古屋へ。

かろうじて理性が働き一度職場へ向かうことが出来た。そしていつもよりも1.8倍くらいの速度で仕事をこなした。あっという間に午前が終わる。そして、職場の状況的にも今日は定時上がりを目指せる…!そう確信をした。

 

お昼ご飯を食べながらも、仕事のことなんて考えてられない。帰りのこと、チケットのこと、ホテルのこと。ここで急ピッチにすすめた。

 

そして16時57分。

最後の患者さんのリネン交換を終え、手洗いを済ませナースステーションでその時を待つ。

 

時計の針が17時を指した。

白衣を着た偽りの自分から、WHITE Tという衣に自分を纏わせることで、本来のあるべきはずの素の自分へ変わった。タクシー乗り場に急ぎ、タクシーの中で東京発名古屋着の新幹線を抑えた。(サンキューEX!!!!)

 

定時から51分後。

僕を乗せたのぞみ99号は東京駅のホームを滑らかに飛び立った。


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ここから新幹線の間はどうあがいても急ぐことは出来ない。

駅のホームでひとまず買った、コーラとじゃがりこ(サラダ味)をテーブルに広げ、束の間の旅情を味わう。

窓の外に広がるビル群。定時を過ぎてもなお働く人々が照らす灯りがこの街を彩る。


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こうして #退勤後チャレンジ は始まった。

 

新横浜を出るあたり、今日のライブチケットを取り損ねていることを思い出した。

Twitter上で行けなくなってしまった人のチケットを救いたいなんて、烏滸がましい思いも虚しくぴあの当日券のボタンをタップした。発券の必要性があると知り、慌てて会場付近のファミマを探す。幸いにも笠寺駅前店があった。これでひとまず会場には入れる。ほっと安心した。

そうこうしている間にも窓の外の風景が移ろぎ、名古屋に近づく。開演時間も刻一刻と近づく。Perfumeに想いを馳せていると、テーブルの上のじゃがりこの蓋を開けられないほど、あっという間に時間は過ぎた。

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自分はどうしてここまでするのだろう。

冷静になって考えてみた。

 

有明公演を見終わった時に感じたあの満足感。そしてここから始まるツアーの可能性。Perfumeへの思い!それらがライブ後から止まらない。これからツアーで起こるすべての瞬間を可能な限り自分の目で見たい。Perfumeに自分が日頃どれだけ救われているのか、愛を募らせているのか、PLASMAの曲たちをどれだけ愛しているのか。。。

 

伝えたい。

Perfumeに自分の思いを届けたい!

 

その思いが自分を突き動かした。

 

推しは推せる時に推せ。

そんな言葉がしっくり来るような来ないような。

 

推しなんて言葉で言い表せない程に、Perfumeは私にとって大切な存在であるから。今新幹線に乗って会いに行く。ただそれだけだ。

 

車内が1段階明るくなる。名古屋への到着を知らせる最新のN700系supremeの機能だ。

グッと気が引き締まる。

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デッキで到着を待つ。

19時31分定刻に名古屋駅のホームへのぞみ99号は滑り込んだ。

 

ドアが開いた途端、ケージから放たれた子犬のように3番ホームへ向かい駆け出した。

乗り換えは不慣れな駅だが、すぐに着いた。

そして新幹線の中で調べていた3番ホームの電車に飛び乗った。

 

しかし…自分の中の第六感が働く

 

いや!大丈夫だ!乗れば着く!3番ホームの電車だとGoogle先生は教えてくれた!

 

根拠のない自信がもう1人の迷う自分を平手打ちした。

 

 

この選択が…間違いだとも知らずに……。

 

 

電車は動き出した。

自分はもうすぐ笠寺に着く。

その安堵から自撮りなんてしてみたり。f:id:yoshimasa_pank:20220908181813j:image

ああ…憎たらしい…自分がただただ憎たらしい。

 

ふと窓の外を眺めると「日本ガイシ」の青い文字。

お、もうすぐ着くんだな^_^ よーし走るぞー!ファミマでチケットを出して…!

 

しかし…電車は止まる気配がない。

車内の電光掲示板を見ると

次は 共和 キョウワ 

の表示が。

 

自分は名古屋に長けていない。

それにしてもこの状態はおかしい!ともう1人の自分が騒ぎ立てる。Googleマップで共和を調べる。

 

 

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…?!

全身を寒気が覆う。

 

ま、、、間違えてる…

 

しかし元々遅れてるということもあり、何故だかここで落ち着いた。

よし、戻るしかないね。

そう思う自分を慰める自分と責める自分。

たくさんの自分を引き連れて電車は共和駅に到着した。f:id:yoshimasa_pank:20220908182623j:image

 

……つづく!!!!!

PLASMA

——初夏。

僕らが待ち望んでいた2022年7月27日。Perfumeが4年ぶりのオリジナルアルバムをリリース。どれだけこの日を楽しみに待ち望んでいたか。

雨の日の風の日も、仕事でどれだけつらい思いをしても。PLASMAがあるから・・・!

なんて思い過ごしてきた日々。

もうすぐ、そんなアルバムを提げた4年ぶりとなるアリーナツアーもハジマル!!!

さぁ!今回はそのPLASMAを語る時間にしていくよ!

長くなると思うけど、読んでくれると嬉しい!暇つぶしにでも読んでください!

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自分とアルバムについて

 私はアルバムを手にするまでアルバム曲を聴きたくないという厄介なこだわりがある。

それは現在のように、聴きたい音楽をサブスクリプションで手軽に聴けるようになる前からの話。と言っても、自分はCDしか知らないけど。

 Perfumeを好きになった頃、自分はまだまだ小学生でした。昔からラジオが好きで、ラジオを通して僕はPerfumeと出会った。今のように、聴きたい音楽をサブスクリプションで手軽に聴けるようになる前のこと。自分で聴きたい音楽を聴くためにはTSUTAYAさんなどのCDショップに自らが赴くしか自分の中では術はなかった。あの時のワクワク感。高揚感が忘れられない。学校が終わって隣町のTSUTAYAまで自転車で行き、試聴コーナーでPerfumeの曲を聴き漁った。試聴では済まないくらいに聴いた。恥ずかしながら自分がPerfumeの音楽に触れる方法がそれしかなかった。(本当にTSUTAYAさんありがとうございました。)

 その頃から、自分の中で「アルバムは一曲目から順番に通して聴くもの」という概念があった。それが今でも自分の中に根付いている。そんな楽しみ方ができるのもPerfume中田ヤスタカの作る音楽ならではないかと思う。構成として1曲目の導入からそのアルバムの世界観が広がる。そこからストーリーのように既存曲たちも肩を並べる。新曲もそのアルバムの中に鎮座し、そして最後の曲を聴き終えた瞬間。自分の中でそのアルバムの印象が決まり、そのアルバムと生きていく新たな人生が始まる。かなり大袈裟なようだが、自分にとってはそのくらいのことなんです。

 だから自分は、リード曲もアルバムを手にするまでは聴きたくないと思ってしまう。推理小説なんかで例えるならば、本を開いて途中の章だけ読むような感覚。「なんだこの登場人物は・・・?ずいぶん派手なやつだな・・・ふむふむ、こいつが主人公なのか」と思っていたら結末では違っていたりする。一部分だけを読むことでその本全体の印象が決まってしまうのがもったいないなと思ってしまうのです。アルバムでも一緒だと自分は思う。

 そして、周りの人の考察や感想が目に入り、Twitterだと、多く拡散されていたりいいねの数が多いと、それがどうしても自分の中に引っかかり、その曲の先入観になってしまう。それもすごくもったいないと思ってしまう。なぜなら・・・アルバムは一つの物語で、一生に一度。初めて触れた時の初めての自分の抱く気持ちを大切にしたいから。あとは我慢して我慢して手にできた時のあの高揚感を味わいたいから。(ファーストインプレッション もう思い出せないの そんな歌詞・・・あったな。)

 だからこそ、アルバムにかける自分の熱量は厄介なほど。せっかくSpining Worldというリード曲をPerfumeがテレビでも、ラジオでも提げてくれているのにね。リリースまでは聞かないぞ。。。見ないぞ・・・!と意気込む有様。ごめんよPerfumeさんたち・・・。でもリリース後はちゃんと全部見たからね!許してね!という、厄介な自分のこだわりでございました。

はやくアルバムについて語りたい!でも・・・今回はゆっくり綴りたい。よかったらまだまだお付き合いください。もはや本編はここからよ。

 

Perfumeにとって4年ぶりとなるコンセプトアルバム。

FPぶりのコンセプトアルバム。

Future PopというPerfumeにぴったりの近未来感あふれるアルバム。

近未来というワードがPerfumeのためのような言葉である。

このままだとFPのことを語り出してしまいそうなので我慢我慢。

 

リリース決定のNEWSでの説明は以下の通り。

2018年にリリースした「Furue Pop」から約4年ぶりのオリジナルアルバムとなる本作。これまでにリリースした「再生」「Time Warp」「ポリゴンウェイヴ」「Flow」「さよならプラスティックワールド」に加え、最新曲を含む計12曲を収録。シティー感あるシンセサウンドや、ファンク、ベースミュージックなどの多彩なエッセンスが散りばめられた、軽快なドライブや気分転換にもふさわしいスムースでアーバンなエレクトロ・ポップ・アルバムに仕上がっています。

ティーあるシンセサウンドや、ファンク、ベースミュージックなどの多彩なエッセンスが散りばめられた、軽快なドライブや気分転換にもふさわしいスムースでアーバンなエレクトロ・ポップ・アルバムに仕上がっています。

って一見何なのかわからんよね。3回くらい反芻してやっと飲み込めるレベル。

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PLASMA収録曲は以下の通り。

太字赤文字が新曲(4曲)、太文字下線が既存曲のVer.違い(2曲)、無装飾の字が既存曲(6曲)。

01 Plasma 
02 Time Warp (v1.1) 
03 ポリゴンウェイヴ (Original Mix) 
04 再生 
05 Spinning World
06 マワルカガミ 
07 Flow 
08 ∞ループ 
09 Drive’n The Rain 
10 ハテナビト 
11 アンドロイド&
12 さよならプラスティックワールド

 

早速…曲の事をつらつらと連ねていきたい。

ここからは超絶個人的イメージと感想です!

 

01 Plasma

NavigateやThe Openingとも違う妖しげな雰囲気。それが第四の形態”PLASMA”の世界への導入だ。2分4秒の間に聴く者がPerfumeに誘われ、向かう先はどこなのか。それはそれは荘厳な景色が広がる。宇宙船の窓から見える音のない空間、山々の向こうには、満天の星空が広がる荒野、朝露に濡れる草原、近代的な高層ビルが建ち並ぶ街、朽ちた家々が並ぶ街。そんな景色がPerfumeと共に歩む中で眼前に広がるイメージ。時代や場所。どんな制限にもとらわれないPerfumeが3人横並びとなり、向かい風が吹く中もそれぞれのステージへまっすぐと向かっていく。そんな映像すら浮かぶ。

この曲を聴いて未来を感じる人もいれば、各々が回顧できる昔の世界が広がる人もいるのではないだろうか?次がこの曲だからだろうか。

 

02 Time Warp (v1.1) 

疾走感あふれるイントロ。2020年の曲である。

今回特筆すべきは、(v1.1)この部分であろう。

Time Warpが2年の年月を経て、バージョンUPされている。

具体的にはイントロからAメロに入る直前。

軽やかなアクセントの音が浮遊感を感じさせたと思った刹那、

「スーーーン」と僕を何処かへ誘った。

自分は音楽の知識も、あの音を的確に表現できる語彙力も知識も持ち合わせていない。

「スーーーン」みんなも伝わるかな。「スーーーン」よ。(?)

自分がPerfumeと出会ったあの時。

初めて自分のお金で買ったJPNのこと、初めて行ったライブ。あの初めては俺だけのものだ。そんなことを思い出す。

あの日から今日までPerfumeと生きてきている。

再々体験を幾度と重ねても、Perfumeと生きる日々がこんなにも楽しいなんて。PLASMAを手にしてより強くその想いが強くなる。

限られた時を駆ける。歩む速度、方向、時間は違えど未来へ向かってそれぞれが今を生きる。

この曲を聞くと「戻りたい過去」「目指したい未来」が頭の中に浮かぶ。Time Warpするのはどの未来?戻りたいと思える過去を思い浮かべると、その多くがPerfumeがそばにいる不思議。目指す未来……そこにもPerfumeがいる。

Time Warpが(V1.1)になった理由は、Perfumeと過ごしてきたこの2年間。世界がどう変わろうとも、polygon waveで再会できたあの感動、再演という奇跡。それらが俺らファンとPerfumeの絆を強固にした。確実に今も未来も過去もアップデートされた!!!

 

03 ポリゴンウェイヴ (Original Mix)

EPとなってポリゴン兄弟は世に羽ばたいた。

Reframe2021ではChallengerのポジションを奪い去り、着座の我々はクラップをすることしか許されなかった拷問曲。(?)しかーし!polygon wave21.22ではL字のステージを最大限に駆使した最高のパフォーマンスに我々は全身を躍動させその音と光を浴びた。2分46秒からのハイパータイムは(Original Mix)ならではのもの。しかし、このバージョンがライブのスタンダードになるのだろう。チョコレイト・ディスコだって2012-mix、GLITTERだって、Magic of Loveだって後から出てきたバージョンがライブのスタンダードになる!!!

ポリゴンウェイヴに関してはそれでいい。それでいて欲しい。2021年にライブが再起動するにあたって表題になった、大切な一曲。華々しくあれ!!!

 

04 再生

2019年生まれの映画の主題歌として誕生した、PLASMA内で最古参の曲。

個人的には、人生初の番組観覧で出会えた一曲。 

 

yoshimasapank.hatenadiary.jp

思い入れが深い。

そして、2020年2月のPCubedでもパフォーマンスされた。2月25日を最後に彼とは疎遠になってしまった。

今回このアルバムで再生がこの位置に来る意味。それは文字通り「再生」だと自分は考える。

2020年から1年半もの間失われたライブという空間。リアルに会えないということは自分がPerfumeであることすら忘れかけ、ポテチばっかり食べてたA〜ちゃんもいるくらいだ。

僕らもそうだ。会えないことが当たり前になると、何を生きがいにしていたのかわからなくなる。ライブというご褒美がなくなると、ご褒美なしで無気力にただただ働くことしかできなくなる。だけど、その他のご褒美を探すことはしなかった。Perfumeはかけがえのない存在で、失うことや、自分の人生からなくなるという概念がもはや存在しない。絶対に会える。その日が来るまで・・・と、この期間を通してお互いに鼓舞しあえる関係になれたと思っている。

意味を変えて2022年の今、polygon waveを経て再生した。

このアルバムにおいて真の導入となる一曲なのではないだろうか。そう感じる。

 

05 Spinning World

新曲。この スムースでアーバンなエレクトロ・ポップ・アルバム の香りをムンムンに纏った一曲。特徴的な始まりからベーシンなメロディ、グルーヴサウンドに気づけば体は揺れる。廻る世界。彼はきっとこの閉塞的な世界を打破するために生まれた一曲。そんなふうに感じる。縦ノリの曲でもなく横揺れの曲でもない。クラブでおしゃれなお姉さんがモヒートを片手に音にノる。どこもかしこも人との距離をとることが当たり前になった今の世界の距離感、空気感がぴったり来る。そんな曲に感じる。ふわりゆるりと回るそんなイメージ。メディアでPerfumeの3人も語っていたこのアルバムのテーマである「今の世の中に馴染む・自然と体が揺れる・等身大のPerfume」というワードがぴったり来る。聴いていてとにかく気持ちが良すぎる。電車の中で聞いていても、歩いていても、車を運転していても。大好きなリズムでメロディ。どんなときも自分の心に体に染み入る。それが今のPerfumeと自分の距離感なのかと感じる一曲です。

 

06 マワルカガミ 

2021polygonの最後の曲から披露されているこの曲。

Perfumeと俺らファンの関係性を歌った曲。これはもはやPerfumeからのラブレターだと思う。いや、ystk氏からのPerfumeと俺らへのプレゼントだ。俺らファンがPerfumeの光となれているのだろうか。不安になることもある。でもPerfumeの3人は回る鏡。俺みたいな弱い光の方向を向いてくれる。そして自分の弱い光を反射してくれる。気づけば自分の光が少し明るくなっている。俺よりも輝く光を反射してこの世界を照らしてくれる。気づけば自分の人生は周りのみんなに比べて明るいものになっている。自分に自信を持つことは難しい。だけどPerfumeを好きでいるだけで自分の人生があからさまに輝いている。それはPerfumeだけではなくて、ファンの友達のみんなだったり、Perfumeにまつわるみんなのおかげであること。そんなことを再確認させてくれる一曲。もうこうなるとどっちが「ヒカリ」で「カガミ」なのかわかんないね。まあいっか!俺も3人のことを煌々と照らす光量を放てるようにならなきゃ!そう思うよ!!

 

07 Flow

この曲はこのアルバムにおいて、実は影の支配者であると思う。それは第4形態を一番わかりやすく表している一曲だと思うから。今回アルバムリリースに際して、半分ネタのように3人は笑いながらPLASMAの意味として、液体・気体・固体に次ぐ物質の第4の形態という意味合いがある。と話していた。ぶっちゃけなんだそりゃ!って感じがPerfumeらしさというか、科学的、近未来感がPerfumeだなって思うポイントでもあるのですが。

雲って科学的な正解はさておいて不思議な物質じゃないですか?水蒸気が集まって綿あめみたいにふわふわしてそうなのに、実際はふわふわはしてなくて、よくある夢みたいに雲の上に乗るなんてことはできないし、だけど水蒸気の粒が大きくなれば雨になって目に見える大きさで地表に降り注いで。周りの気温や条件次第では雪になったり、雹になったり。そんなことを踏まえて考えると「流れ雲になる」という表現があまりにも美しすぎるんです。本当に何にでもなれる。それくらい気軽に構えるよ。気軽に行こうや。大丈夫大丈夫。って感じがいかにも、今のPerfumeの余裕を感じさせる。だからPLASMAってFlowなんですね。(?)

 


08 ∞ループ 

ハジマル!!!!アルバムも折り返しをこえてハジマルんです。

絶対にこの曲はライブ映えする曲だと今の段階から思ってる。この曲を見るためだけに公演数増やすか、初日以降悩む気がする。

ずーーーっと2020年から最近は日にちが進んでるのかなって思うことが多々あります。

それは世間の情勢的な意味でも、自分の毎日でも。あれ?寝て起きて仕事して寝て起きて仕事して。あれ?って。気づけばカレンダーだけめくっていくみたいな。

でもこの曲を聴いていると思うんです。この曲中に出てくる「夜」は今のことなんですよ。

夜っていろんな雰囲気で、いろんなニュアンスがあるけど、この夜はどちらかというとネガティブな夜。この閉塞的な今。これが夜。でも「夜を越えればまたはじまる」んです!なにがって?僕は明るい未来が目の前に広がります。開演前には腹から3人の名前を叫びたい。エレワをライブでやったら帰り道声がガスガスになる程に叫んで、ポリループではヲイヲイ言いたい。ライブだけじゃない。旅行にも心からなにも気にせず自由に行きたい。みんなでご飯に気軽に行きたい。当たり前の特別をまた取り戻す。そんな明るい希望が込められてるよね。


09 Drive’n The Rain 

この曲は音楽として大好きです。ファンキーなサウンドにドラマチックな展開。1曲の中に好きの要素がたくさんありすぎる。

雨の音、雷鳴からはじまるこの曲。

街のWay(うえ)とかけるystk氏の言葉遊びに胸がキュンキュン。

アウトロの部分はエリッククラプトンのレイラも感じさせるメロディーが印象的。

車の曲だから・・・?とか思ったり。

ネガティブな雨をポジティブにするのは音楽のトクイワザ。この曲はあまりにもその特技が強すぎる。なんなら車に乗ったら雨降って欲しくてたまらない。

1番では「街を包む雨」をカーテンのように例え、2番では「雨によって解ける街を包む」カーテンと例える。1番では雨が街を覆うのに、2番では雨が街をバラバラにする。そこの街にいる二人を雨がカーテンのように包むんですか?二人だけの世界を比喩しているんですか?天才なんですか????

この曲で小説を書きたい。またいつかね。

 

そんでこの曲の好きなところ。

曲始まりでも雨が降り、雷鳴すら轟く。

1番でもDrive in The Rainしているんです。

間奏でもまだ雨が降ってるんです。

でも・・・・2番に入ると!雨が上がるんです!!!!!

そして!!!!

Drive in The Rainbow

するんです!!!!!

 

虹の中をふたりがドライブするんです!!!!

お幸せに〜!!!!!!!!

 

こんちくしょう!!!!!

 

なんだこの曲!!!!!

クソえもい!!!!!!!!

 

 

すき!!!!!

天才かよ!?

 

 

個人的にはHave a stololeの主人公の10年後だと思ってます。

あの頃はきっと新卒で、学生から付き合ってる彼氏と半同棲状態で、プリン一つ食べちゃったくらいでどうしようって思ってたり、やっとのおやすみ日曜のお昼は赤色の靴履いてお出かけしてたんです。石畳の遊歩道の上をコツコツと!

でも今は、バリバリのリーダーくらいになって、当時付き合ってた彼氏とはとっくに別れて今は年上の彼氏と結婚を見据えて交際中。レクサスあたり乗ってる彼と銀座あたりを車でデートしてるみたいな。

この曲のMVの監督やらせて欲しいんです。

3人とドライブデートするMVにしたいんです。POV(一人称視点)のMVにしたいです。

またそれは後日。

はぁ!ライブでどんな演出になるのやら!!!

 

 

10 ハテナビト 

この曲を聴いて思ったことがひとつ。

今回のアルバムには「時代の最先端感」はないと思った。この曲で確信した。それはネガティブな意味ではなく、JPNや、なんならコンベス、そのくらいの時代を彷彿とさせるメロディ。歌詞。この曲だけでなく音楽的にも80’sを匂わせるテイストが散りばめられたアルバム。その中のこの曲、ただものじゃない。

大人の女性が「いっぱい」っていう言葉を使うギャップ。

「たくさん」「もっと」とかじゃない。「いっぱい足りないの」「いっぱい会いたいの」

これぞ等身大の人間臭いPerfumeだから伝わる歌詞なんですよ。

回りくどい言葉じゃない。真っ直ぐな。素直な気持ち。

1年半ぶりのライブで強固な絆を俺らはPerfumeと確かめ合って、その上で「いっぱい会いたいの」って言われるって本当に嬉しいな。

俺だって!いっぱい会いたいんだよ!!!Perfumeに!!!この先もずっとずっと!

ずっと一緒にいて欲しい!好き!好きなんだもんよ!Perfumeが!

この曲がライブで大切な曲になることは間違いなし!!!!!

 

 


11 アンドロイド&

2022pwでは突然の登場に発狂したぜ!

Perfumeの世界はどこまでも広がり続ける。このアルバムの中では「ぴこぴこ・ブリブリのベースライン・4つ打ち」という楽曲、歌詞の世界観という「Perfumeらしさ」が光る一曲。あのダンスが頭の中に浮かぶ。絶対絶対ライブでやって欲しいからね!?

第四の形態になるにあたって、Perfumeと俺ら、アンドロイドなどのテクノロジーとの共存は欠かせない。この曲を聞くと「テクノロジーはあたたかい」のっちの言葉を思い出す。ヴァーチャルハートはいつも優しい。でもヒューマンは冷たい。それは気にしなくてもいいことを気にしなくてはいけないヒューマンの特性なのかもね。Perfumeのライブで心洗われるのは、日頃の全てを忘れて楽しめるコンテンツを用意してくれる、人間味溢れるPerfumeとテクノロジーを駆使した最先端の演出のおかげ。サンキューテクノロジー。サンキュー!Perfume!!!

 

12 さよならプラスティックワールド

45分のこのアルバムもみんなの歌にも選ばれたこの曲で締め括られる。

「さよなら」とつくだけ最後の曲に相応しく思う。が!明るい!なんならここからPLASMAの世界観がはじまる!!そんな感じ!

息苦しいここから逃げたい!!!と言うだけではなく、ここで息苦しいのはもっと素敵な未来で生きていたいからなんだ!!!という現状に満足することのないPerfumeのもつハングリー精神が引き立てる一曲。さよなら、ってこの現状に日々別れを告げて、新しい世界にどんどん挑戦する3人がいるから、俺らも前に進めるよな。

この曲を俺が歌ったとしたら今の世の中まじクソくらえ。Fu●K‼︎みたいな曲になっちゃいそう。やっぱりPerfumeが見据える未来は明るい。そう思う一曲。

 

はぁ・・・・やっと最後の曲に辿り着いた。

ここまで読んでくれている人はいるのだろうか。いない気がする。

もしいたらあなたの感想を教えて欲しい!

みんなで語り合いたい。

 

ここまでPLASMAのアルバムをまとめてみて、もっと語りたいことの前に、もっとこの曲を聴き込みたいという思いが強い。まだまだ浅い付き合いのこの曲たちと、もっと仲良くしていきたい。

第4形態と聞くとまた小難しいな・・・と思うイメージが先行する。だけど、今回アルバムを聴いて思ったことは、第4形態はなんら特別のことじゃないんだなって思った。この困難の状況を乗り越え、アルバムを提げたツアーが決定した。もうその時点で昨年と比べて大きな進化を遂げているPerfume。今回のプロモーションやアルバム・ツアーにかける想いは並々ならぬ気合いを感じる。どうだい!今回のアルバムいいでしょ!最高でしょ!すごいんだぞ!といういつもと同じ想いはもちろんのこと、この時代だからこそ、このアルバムと一緒に過ごそう。私たちが寄り添うよ!って言ってくれているかのような安心感すら感じる。

Perfumeが進化すると言うと、エレクトリカルなデータの中のPerfumeを想像しがちだけど、第4形態のPerfumeは、俺らの生活にさらに寄り添ってくれるPerfumeになっているのではないかと思う。最近ではSNSを活用してTik ToK や3人がTwitterを見ているとの発言もある。P.T.A.のコンテンツや、グッズなどもファンが望むものを供給しようとしてくれているのがひしひしと伝わってくる。あれ?それ俺がこの間言ってた・・・あの人が言ってた・・・そんなことを思う。でもきっとそれは気のせいじゃないと信じたい。Perfumeにこれだけよくしてもらって毎日支えてもらって、、、なんとお礼をしたらいいのやら。それくらいPerfumeは人間味のあるグループなんです。僕はそこが大好きなんです。

 

今日からPLASMAを提げたツアーが始まる。

そこで全身全霊の拍手で伝えることにしよう。そしてたっぷりとPLASMAの世界を浴びよう!

そしてまたここからPerfumeとPLASMAと生きていこう。

自分自身もこのツアーに参戦して、次の自分になれるように、少しでも何か変われるようにしたい。Perfumeの力を借りて、Perfumeをお手本に成長していきたい。そう思う。

このツアーが終わる時。自分自身も第4形態になれていることを願って。

 

追記

ツアーに際して先日、神社にお参りに行ってきました。

Perfumeの3人とスタッフの方々、そして自分を含めファンみんなが健康にツアーに参戦できますように。最後まで駆け抜けられますように。

感染対策と楽しむ気持ちとPerfumeへの愛はいくらあっても大丈夫!!!

みんなで成功させましょ!!!!楽しみましょ!!!f:id:yoshimasa_pank:20220820122101j:image

心がイエスと言ったなら

ついに明日からpolygon waveが再び始まる。

しかし、、、素直に楽しみだといつものように大声で言え…ない。まさかこんな気持ちになるなんて。そう思う気持ちも事実。それが"夕焼けみたいに沈む気持ちを胸にしまい込む"といったところ。

「楽しみではない」というのは適切な表現ではないのかもしれない。今自分の心のうちをアウトプットしてみての気付き。少しモヤモヤが晴れた。

 

もちろん楽しみ。Perfumeに会えること。

あの曲やあの曲のパフォーマンスを見れること踊れること。昨年8月に血眼になって掴みたかったあのチケットを掴めた時の喜び。現地に行けた時の嬉しさ。久しぶりにPerfumeに会えた幸せ。あの気持ちをもう一度味わうことが出来る。

こんな幸せな事はないはずだ。それなのに。

しかし、そんな俺らの幸せをかき乱す存在がいる。新時代を生き抜く為には"そいつ"の事を考えて生きていかなくてはならない。厄介なやつだ。本来だったら気にしなくていいことまで気にしなくてはいけない、、、、そんな世の中にしたのは"そいつ"の仕業だ。

 

昨日の帰り道は"そいつ"の事を気にしながら、どこか暗い気持ちで電車に揺られてた。

あーこれから楽しみだな!と思う自分に"そいつ"が寄りかかってきて、身動きをとれなくされる感覚。

音楽を聞いていても、外界からの騒音をかき消すためのものとして右から左に流れていっていた。心ここに在らず。

流れてきたのはこの曲。

 

心がイエスと言ったなら

心がイエスと言ったなら

 

この曲を聴いていて、後半くらいから目が覚めた。歌詞がグサグサと刺さる。目の前に広がる景色にも文字として浮かんで来るように。

 

もう一度、頭からこの曲を聴いた。

 

自分の心と向き合った。やっぱり答えはひとつだ。俺の心はイエスと言っている。

 

でもそんな自分を"そいつ"が影からニヤニヤしながらこっちを見てる気がする。もはや周りの人も自分がどんな判断をするのか見られている気がする。

 

そんな時に思い出す。

昨年8月のライブでのかしゆかからの言葉。

「〜どんな判断も間違いじゃない」

さらに心がイエスと言った。

 

ライブに行くに当たってさまざまな不安が強い。

これが今の素直な気持ち。

 

だけど…誇張抜きでライブに行くって自分が楽しむだけじゃないんですよね。Perfumeに想いを伝えに行く、ファンの友達に会って自分達の想いを確かめ合う。その結果ライブのあの空気感が出来るんですよね。

色々と考えて、Perfumeは自分の人生の中で大切で欠かすことの出来ない存在だなって。改めて強く認識しました。

 

明日から横浜で6公演が始まります。

最後までPerfumeの3人やスタッフの方々が健康で無事に乗り切ることができますように。6公演が完走されますように。

参加する全員が健康で無事にこの日々を過ごせますように。行きたいと願う1人でも多くの人がライブ会場に行けますように。

いろんな都合でどうしてもライブに行きたくても行けない仲間達が自分を責める事なく、それぞれの場所で日々にちょっとでも良いことがありますように。

 

そして僕は。。。

心がイエスと言ったので。

 

明日の準備を始めようと思います。

色んな意味で後悔をしないように。

万全の準備を!!!!

 

Re:Reframe

 

思い出す2年前。

 

Reframeを前にして - Spending all my 〇〇

 

今日から12月18日まで東京・石川・兵庫・愛知・広島を巡るReframeツアーが始まる。

全国ツアーと言いながらも東北九州が無いのは気にしないふり男の子。

前回のReframeは渋谷公会堂の「こけら落とし公演」として行われた。今回はPerfumeがReframeというPerfumeチームが持つ技術と歴史と想いを詰め込んだショーのツアーであろう。

 

思い返せばコロナ禍に入ってから、我々はすぐに思い付いた。「Reframeなら飛沫感染もない…!ソーシャルディスタンスを保てる着席スタイル…!」そんな意見が一時ライブエンタメを失った日本の極々一部で蔓延っていた。

きっとそんなこと…チームPerfumeだって充分に分かっていらっしゃるでしょう。

Perfumeが有観客のライブを行ったのは記憶に新しい今年の8月。そこに至るまで約1年半もの月日が経った。P.O.P.FESだったり、直接は会えない時期が続きながらも、2月26日の想いを払拭して前に前に歩き続けていたPerfumeさんたちは確実に今の時代の波を乗りこなしている。この荒波を理由に自分が楽な方向に流されてみたり、はたまたこの波に飲まれるもんかと、もがいてみればあっけなく溺れてみたりする自分とは大違い。

太陽のように眩しく、夜道を照らす月明かりのような存在のPerfume

そのPerfumeが提示する最新のPerfumeとは?

想像しようとしても、このちんけな脳がフル回転したところで追いつかない。

その答えは本日からのショーで提示される。

 

いーーーーなーーーー!初日見に行ける人。

うらやまじいなぁー!!!

 

と思う。ほんっとにもう。

前回までのReframeの内容と変化が無かったとしても、(それはないと思うけどね)きっとPerfumeが伝えたい思いは違うはず。

しっかりあなたのその水晶体から磨き上げて、視神経も研ぎ澄まして、鼓膜もピカピカにして最高の音と演出と3人の姿を受け取ってきてちょうだい!!!そんでもって自分の中でいっぱい噛み砕いてちょうだい!!んで、最終日が過ぎたら一緒に!みんなで!感想を語り合おうよ!!!ぶつけ合おう!!

もはや喧嘩しよう!!ね!!!そうしよ!!

 

と、言っておりますが。

現在チケットを取れてない人がいる。

これは大きな問題。

 

Perfumeに会いたい。だけどいろんな事情でチケットのエントリーが出来なかった、しなかった。

そんな人も居ると思います。

 

しかしながら

『絶対にPerfumeに会いたい。どこでも良いから会えるなら行きたい!!だから本気で魂込めてエントリーした!』なのに…チケットが1枚も取れなかった…」というのが現在チケットを掴む事が出来ていない人のほとんどの理由なのではないかと思います。

 

チケットのエントリーの方法が複数公演複数枚可能だとこう言う悲しいことが起きてしまうんだよなぁ……と思います。

 

しかし!Perfumeさんは広島最終日のライブビューイングという企画を打ち出してくれました。

これで多くの人がリアルタイムでお近くの映画館で擬似Reframeを味わえるという事になりそう。

 

以前polygonのLVの話を職場の人にしたら「そんなの映画館でライブDVD観てるのと同じじゃんwww」とバカにされました。

…俺らとPerfumeの関係性知ってて言ってんのか…?

危うく勤務中に声を荒げるところでした。(照)

 

そうなのよ。もちろん同じ仲間達と肩を並べて、Perfumeの3人直接会えるのは1番プライスレスだし、最&高。

 

でも、スクリーンを通して、距離を超えて。

目が合う感覚分かるか…?

こっちの気持ちが伝わる感覚…分かるか??

 

へいへい、

思い込みでも、妄想でも、頭お花畑とでも、なんと言ってもらっても、鼻で笑ってもらっても良いです。

 

鳥肌が立つあの感覚。

polygonのLVの時何回かここが映画館と忘れる瞬間が何回かあった。没入する感覚。P.T.A.のコーナーの時、MCの時なんて遠くの3人をまじまじと見つめるあの感覚。

やっぱりライブってどんな形でも最高なんよ。

そう語りたい。

 

いーーーーーーーーーーなーーーぁーーー!

初日行ける人(まだ言う)

はぁ〜羨ましい。(よだれだらだら)

 

でも、ありがたいことに自分は現地で見られるチャンスを頂いたので、全身全霊、一生懸命に3人の思いをパフォーマンスから受け取ります。そして3人に拍手という形で感謝の気持ちを伝えます。伝えておくことがあれば教えてね!その分拍手に込めておくね!

 

今日の公演観に行く人には羨ましい気持ちと、ここまで連ねたような気持ちを込めて背中を叩きたい!頼むぞ!!!!!!!しかと受け止めてきてくれ!!?!?頼むからな!!!!!!!って気持ち。うそよ。気軽にそれぞれの想いを携えて、それぞれ楽しんで来てね。

 

何はともあれ、今日から3人とチームの皆さんが健康に、無事に広島で千秋楽を迎えられることを、心から強く祈り続けます。後で神社に行こうかな。もはや神頼み。

 

2年前の記事も知らず知らずと同じような締めくくりになってる。

Perfumeへの想いは変わらんってこと。

I LOVE Perfume!!! We LOVE Perfume!!!

さぁ!Reframeツアーの始まりだぁ!!!!!!!f:id:yoshimasa_pank:20211112094931j:image

 

 

Perfume LIVE 2021 polygon wave の記憶

あなたは眠っている時に夢を見ることはありますか?

この夢というのは不思議なもので、もう一度見たくなるいい夢もあれば、覚めても一日中頭にこびりついて離れない悪い夢もある。…あるよね?

いい夢はたくさんあって、一富士二鷹三茄子を初夢で見るといいと言われ、好きな人が出てくる夢、Perfumeの3人が出てくる夢…俗に”ぱふゅ〜夢”と呼ばれる素晴らしい夢。

悪い夢では高いところから落ちる夢…歯が抜ける夢…職場や学校で嫌な思いをする夢…

絶対みんなも1回は見たことがある…よね??

 

仕事や学業で何かに追われているときは、それにまつわる夢を見るし。

好きな人とは目があっただけでその日の夜は夢にも出てくるし。(キャァ❤️)(キモっ)

 

でも夢ってまだ科学的にはよくわかっていないことも多いそうな。

 

私も…この間見た不思議な夢があるので、忘れないうちにシェアしたいなと思いこのブログを書きます…よかったら読んでいってくださいな。

 

−俺はPerfumeが大好きだ。

8月12日夜…妙にソワソワしながら眠りについた。

「あーこのまま会えないで終わるのかな…チケット当たるかな…クレカ変動のメール来ないな…」

Perfumeのライブが1年半ぶりに開催される2日前。しかし、自分の手元にはチケットはなかった。しかし、Perfumeから与えられた「最後のチャンス」を掴もうとエントリーを続けた。その結果が翌日の18時にはわかる。もしチケットが取れなかったら…など自分ではどうしようもないそんなことを考えていたら眠りについていた。

 

 

 

ーーーーー8月14日午前11時

自分は何かに導かれるようにシャワーを浴びる。

家のことを済ませて、賞味期限が近づいた卵を使ってオムレツなんかを作り食べた。

そして部屋着から、新しく買ったばかりのシンプルな黒いTシャツに着替え、1年半ぶりにスポーツスパッツを履いて、ハーフパンツを履いた。

そして日頃は適当に済ませる髪型も、鏡の前でケープFOR ACTIVEを使ってしっかりキメた。

 

午後12時30分

久しぶりに蛍光色のサコッシュを引っ張り出して、財布の中に免許証が入っていることを入念に確認して、新しく買った青いタオル、アルコールジェル、不織布のマスクを2枚入れて、車に乗り込んだ。1時間もかからずにどうやら目的地付近についたようだ。駐車場から徒歩で雨を避けながら目的地を目指す。10分程度で目的地に到着した。見覚えのあるTシャツを着ている人…自分も持っている傘…なぜだろう。たくさんいる。

 

15時55分

見覚えのあるTシャツ…カバンを持つ人々が等間隔に並ぶ列に自分も並んだ。

本当はこの人々を掻き分けて、我先に進みたかった。1秒でも早くこの会場の中に入りたかった。でもそれはできなかった。ゆっくりと、ゆっくりと進む列の中では「焦り、喜び、緊張」様々な感情が渦巻いていた。なぜだろう。胸がいっぱいだった。青いポロシャツのお兄さんに手にアルコールを吹きかけられる。そして免許証とスマホの画面を見せた。階段を1歩ずつ上がり「Gate P」の文字が上にある。それだけでもなぜか泣きそうだった。でも泣かなかった。

スマホの画面を顔の横にあて大きなタブレットのような機械に向かって立った。この先に進んでいいと言われた。銀色の袋と透明の物をもらった。その中身を見る余裕なんてなかった。

スマホの画面に表示されたフロア、ドア、列、番号の数字を目指して混雑するエスカレーターを避け左にある階段へ早歩きで向かった。2段飛ばしで4階へ向かった。ちょっと疲れた。

 

ついた。

 

暗くスモークが充満する空間を照らす暖色の照明。空間に響くハウスサウンド

眼前に広がる光景に思わず息を飲む。

 

これが・・・・・polygon waveの世界・・・・・・・・

 

自分の知っているライブ会場ではない。

アリーナと呼ばれる空間にはL字の大きな大きなスクリーンがそのままステージになっていて、ステージの横からアリーナ全体にはびこる迷路のような一本道が3つのサブステージにつながる。アリーナに客席は一つもない。

 

開演前も会場には人々が行き交う音、係員のアナウンスが響く。

ハウスサウンドに合わせ自分の心拍がいつもより強く感じる。不織布のマスクの下の口の中が乾く。

強く強く胸が高まる。抑えきれない気持ちをTwitterに吐き出す。そんなことしかできない。

 

ーーーー会場の中でどこからともなく手拍子が始まる。

普段であれば3人の名前を叫ぶ。この日を待ち続けていた気持ちを自分の声に乗せて叫ぶ。

今回のライブでは大声を出すことができない。

だから拍手に想いをのせて。各々がそれぞれの想いを乗せて。

自分も力の限りに両手を打ちつけた。3人に会える喜びを、この想いを3人に届けられるように・・・

 

鳴り続ける客入れのボリュームが上がり、会場の手拍子が一つに揃った。

その瞬間、会場が闇に包まれる。

 

 

ポーリゴンウェイブ・・・・・・・・・・・・・・・・

ステージ全体を使った映像が始まる。

 

そして両サイド、サブステージに3人が立っている。

夢にまで見た会いたくてたまらなかったあの3人が立っている。

・・・・そこからの記憶はないわけではないが・・・朧げである。さすが夢である。

 

どうやら、この夢はみんなも見ていたようだ。

t.co

 

先ほどから「夢」という単語を多用している。

一言でこのライブを表現するならば「夢の中の世界」という印象を受けたからである。

ここからはライブの感想と、このライブの個人的な解釈を記載していきたい。

 

2020.2.26から2021.8.14までの1年半の間。

自分はライブという空間に足を運ぶことはなかった。正確には出来なかった。

Perfumeが出演するイベントのエントリーしたチケットは当選しても公演が中止になった。

こんなことが何回か続いた。「仕方ない」こんな言葉で片付けざるを得ない状況と、それに対して何も出来ないことが本当に悔しくてたまらなかった。

個人的に例えるならば「悪夢」のような時期が続いた。

それを表現するようなライブ中盤の3人がモノクロの穴の中から覗くシーン。まさに悪夢のような現実的な内容と、非現実的な表現や動きが同時に起こるそんな小気味悪さが衝撃的だった。3人の手が不気味にうごめき、ステージ上の3人のダンサーを追いかけていくパフォーマンスにはステージ全体を活用するアイディアやダンサーの方の表現力だけでなく、「前向き」を掟とするPerfume「陰」の雰囲気を感じさせるパフォーマンスをすることに衝撃を受け、気づけば呼吸を忘れて没入させられた。今考えてみるとMIKIKO先生が表現したかったことはきっとそれだけではないはずだ。自分には想像し得ないほどの大きな黒い塊が襲い掛かる。そんな悪夢を表現したかったのではないだろうか。少なからず今までの「Perfumeの掟」や「JPNスペシャル」などの前向きに進むPerfumeを体現するようなパフォーマンスではない。

だが、それがいい。こんな世の中でも前に進むしかないが、前が見えない、どうしようもないことだってある。Perfumeの頑張れは「ほらいくぞ!!!」という後ろからケツを叩かれるような応援じゃないと思う。1歩先を歩いて道を作って導いてくれる。10歩先でこの先の灯りを見つけてくれる。俺らの調子がいいときは先を歩く様子を後ろからそっと見守ってくれている。前に進めないときは一緒になって出口を探してくれる。そんな応援をしてくれる存在だと思っている。今はそんなPerfumeですら先を歩くことができない。Perfumeを卑下するのではない。ともに苦しむ時期を…ともに苦しみながら、その中で喜びを探しながら今過ごしているのではないだろうか。

 

ここまでネガティヴな話をしてきた。もちろん、今までと変わらない…いやそれ以上の3人がそこにはいた。ステージの上で輝く「陽」の3人の姿がそこにはあった。

 

再生終わりのタイミングでは3人のパフォーマンスへの賞賛だけでなく3人への想いをぶつけんばかりの5千人の全力の拍手が忘れられない。

そしてそれを受けて会場を見渡す3人の柔らかな表情。モニターに映るあ〜ちゃんが唇を噛み締めると会場の拍手はより一層強さを増し、轟音に変わった。自分も両手の痛みを忘れて両手を打ち付けることを止めることが出来なかった。

3人から出る言葉を一つ一つ受け止めるために前のめりになってみんなが聞いていた。

あ〜ちゃんが涙ながらに言った「ずっと会いたかったよ…」あんなにも心に刺さる言葉があるのだろうか。その気持ちに答えるかの様に再び轟音の拍手が会場を包む。もはや俺は拍手出来てたのかも定かじゃない。想いが昂り過ぎて溢れる何かで前が見えなかった。

のっちが言ってた「やっとのっちになれた」って言葉もすごくすごく心に残ってる。それを話す時ののっちの嬉しそうでたまらない表情が愛おしくてこっちまで嬉しかった。

ゆかちゃんの「やっと会えたよー!みんな今日まで本当によく頑張った!」この言葉でもう全てが救われた。1年半もの会えなかった期間の苦しみや悲しみが全て吹き飛んだ。同じ気持ちだったんだって素直に心から嬉しくて嬉しくてやっと会えたこの時間の尊さを噛み締めた。

Perfumeのライブらしさを徐々に体の芯から思い出す。パフォーマンスもしかり、3人の言葉に心満たされていくこの感覚を。

新時代のコールアンドレスポンスでは、14日の気分は男子とそうでない人だったのでグーと裏ピースを何回かかました。周りに結構な数のそうでない人がいた。ちょっと笑った。

そしてセットリスト。まさかの曲たちが勢揃い。

一曲一曲からこのライブにかける想いだったり、俺らファンへのメッセージだったりPerfumeの想いを感じることが出来たのは俺だけじゃないはず。

偶然にもこんな雨の日のみなとみらいの情景と重なる不自然なガール。3人しか立たないことがモットーとされてた、Perfumeのステージに16人のダンサーが立ち、MVの世界を再現したのは鳥肌。MIKIKO先生を筆頭にTEAM Perfumeがこのライブにかける想いが尋常ではないことを一曲目から感じた。それと共にライブが出来ない苦しみだったり、評価されるべき存在が評価されない苦しみ。これ以上苦しめないでね…というSOS。

PickMeUpでも自由に羽ばたきたいのにカゴに閉じ込められた鳥の様な印象を受けた。まるでこの閉塞した世界に生きる今を表す様に。

コンピューターでも解けないこの今。

これまでの楽しい思い出が心をつなぎとめていた。そして8月14日。そのぜんまいは再び動き出した。最大限界生きたいわ。この想いはPerfumeもファンである俺らも変わらない。お互い共に生きるって決めたのだから。ここから再生だ。

2018年に思い描くFuturePopの世界はこんな世界ではなかった。あの頃と今は違う。でもPerfumeと俺らはともに生き続けてきた。今日も。

平凡を許してくれない普段の水槽はあまりにも居心地が悪い。でも今日はのびのびとめいっぱいに手を伸ばして会いたかった人に会える。Perfumeが奏でる彩りのサラウンドと暖かな愛がぴあアリーナを包む。

この一年半キミをどんなに思い続けても私に出来ることなんかなくて。I still love Uは Perfumeを思い続ける自分と重なる。俺らを思ってくれるPerfumeとも重なる。次はいつになると会えるかな。そう思い続けた毎日は一旦今日で終わりだ。

しかし迷路のように見えないドアを探す日々はまだ続きそうだ。

 

どれくらいの時間を寄り添って過ごせるの?

分からないことだらけ…でも今日のこの時間だけは安心できる。Perfumeと一緒なら。この先もきっと。ずっと。

 

作り物だらけの世界で見る夢…ってなに?

きっと僕の夢は今この目の前に広がる光景だ。

そもそもこの世界で起きている全ては…コレハユメ?

そんなふうに取れるライブ前半の曲構成だったのではないだろうか。夢のように幻想的でありながら、現実的な内容の夢を見ていた。そんな印象だ。

 

無限未来では夢から一度覚めた。

未来を見せられるのではなく今を見せられた。

時間を止めて…震える光…

うそだ…やっぱりこれは夢だ……Perfumeと共に明るい未来へゆっくりと歩みを進めている…このストーリー。

ほら飛ぶよ?Are you Ready?

Perfumeが手を引いてくれる。

 

GLITTER-AlbumMixのイントロに合わせて身体が躍動する。この頃には身体も心もライブを思い出して今日という日を全力で楽しみ切る為に飛び跳ねていた。3人がこの高揚する気持ちを加速させる。2月の名古屋。キラキラの夢の中で約束した。また会おうねって。共に生きるって。キミと笑って。

 

今夜は誰にも邪魔されないフィールドで思い切って距離を詰めて。大人気キミにとって特別になりたいんだよ。この想いを届けたいんだ。全身を使ってなんとかその想いを表現すべく手を挙げて全力で音にノリ飛び跳ねる。こんなに快感を感じる事はあるだろうか。脳内でヤバイ何かが出るのがわかる。

 

一年半ぶりのポリリズム

ほんの少しの僕の気持ちがキミに伝わるそう信じてる。まだまだ伝えきれない想いをポリループのクラップに込めて。5千人がそう思っていたはずだ。ピッタリ揃ったクラップが会場にこだまする…

それぞれが今を生きる。限られた時を生きる。

あの頃にPerfumeと見ていた宝物の景色達が脳内にリフレインする。初めて行ったJPN…初めての遠征のCE仙台…昨年のドームツアー。自分とPerfumeの思い出は全て宝物だ。

 

ここでまさかのMiracle Workerが。

脳天を撃ち抜かれたような衝撃だった。CE以降会いたいと願い続けていた。この曲には幾度となく助けられてきた。この曲への想いが溢れる。恥ずかしながらイントロを聴いて目の前の柵に手をついて肩を震わせて泣いた。こんなに大好きな曲に会えるなんて。嬉し過ぎた。愛してる。

会えなかった時間を取り戻すように、ひたすらに踊った。地団駄を踏むように周りの人もフロアを揺らしていた。4階だよここ。崩れちゃうよ…そう思うほどだった。

 

最高の盛り上がりで最後のMCへ。

のっちが言った「みんなが今日ここに来られなかった仲間の分の想いも背負ってきてくれてる事知ってます。みんなを通してたくさんの想いが届きました。」って言葉を聞いて本当に通じ合えている事がわかって本当に嬉しくて安心した。

ゆかちゃんにも拍手を通して気持ちが伝わった事んだね。P.T.A.の時に心から楽しそうに話をしてくれたり、涙を見せてくれるのが本当に嬉しいなぁって思う。

「新幹線も取ってました。でも中止になっちゃいました。残念です。でも3人の方がもっと悔しいですよね。」俺らの声があ〜ちゃんに届いていた。それだけでも嬉しいのに、俺らの声があ〜ちゃんたち3人の支えになれていた事を知ってさらに嬉しかった。それを生で聞けて嬉しかった。

そして「抗うから苦しいんじゃないか…感じたままに素直に生きてみよう」ってあ〜ちゃんの言葉が今の自分に強く刺さった。あ〜ちゃんの言葉はいつも自分と重なり自分を楽にしてくれる。裏を返せばあんなに太陽みたいなあ〜ちゃんも自分と同じように日々悩んでるんだなって。

お互いに支え合いたいなって素直に思った。

 

一度しかないチャンスを説明不要でばっちし合わせ手を挙げる。最後の最後までその手で想いを伝え切る為に酷使した手のひらはじんわりと赤くしびれてる。上腕全ての筋肉も1年半ぶりのライブに喜んでいる。

曲が終わり誰よりも誰よりも、早く強く拍手をしたくても心と身体は追いつかない。

 

ああ…ライブが終わる…

 

そう思った時暗転しまた音楽が流れた。

聞いたことのない曲が始まった。

P10だったか?STAR TRAINを初披露された時に似て、モニターに優しいフォントの歌詞が映る。

懐かしいようなサウンドに載せた3人の歌声。

今起こる事を全て捉えようとステージを見つめる。8月14日に聴いただけでも頭に残るキャッチーさはもはや異常だ。そして歌詞を読んでいくうちに「これはもしや…Perfumeと俺らの関係を歌った曲…?」そう気づいた瞬間体の力が抜けるように涙が溢れた。

 

「僕らはそう回る鏡 キミこそが光」

「だいじょうぶ だいじょうぶ って言ってくれるキミの」

「声が背中押して 今日もステージに立つの」

 

「本当は震えても」って歌詞がグッと来た。

これはぶっちゃけPerfumeが光にもなるし、俺らがミラーボールにもなり得るよね。

つらい毎日を乗り越える為に電車の中で聴くPerfumeの曲。テレビラジオの3人の声、姿。全てが光なんだよね。そして毎日みんながそれぞれのステージで頑張って働いて、勉強して、家守って。生きてるんだよね。

この曲を繰り返し繰り返し早く味わいたい。

そう思う新曲だった。

Perfumeはパフォーマンスを終えるとそのままゆっくりとステージの向こうに向けて歩き始めた。

 

「私たちは…夢の中」

「あっちとそっち…」

ぼんやりとしたステージの向こうに振り返らずに進んでいく。

帰らないで…帰らないでぇええ!

思わず叫びたくなる。だけど声が出せない。

遠ざかる3人を見つめることしか出来ない無力感。

 

モニターには

【See you at the next Stage.】

の文字が。

次のステージで会いましょう。

次はいつになると会えるかな…思い続ける日々がまた始まった。普段だったら「next LIVE」なのにな…なんて思ってた。

ライブ終了後の公式からの投稿の一文だ。

Perfume LIVE 2021 [polygon wave]2日間のステージを一緒に創って頂いた皆さん、ありがとうございました!

ご参加…お越しいただいた皆さん…じゃない?

え…あのステージを俺らも共に作ってたって言ってくれるの?とてもその表現が嬉しかった。

 

ーーーー8月16日6時20分

iPhoneのいつものアラームが鳴る。

おもむろに起きてシャワーを浴びる。

いつも通り仕事へ行く支度をする。

今日はなんだか心が軽い。身体はひどく疲れてるけど。

いい夢を見たみたいだ。きっとこの夢は死ぬまで忘れない。忘れたくない。

またこんな夢を見たい。Perfumeを思い続けて信じてついていきたい。世界が狂ってもどんな状況になっても。俺はPerfumeと共に生きる。

 

秋からはReframeのツアーも決まっている。

さぁ、そろそろ目を覚そう。

この一年半の眠りから覚めよう。

 

さぁ、Perfumeと共に。今日も明日も。

最高の夢をありがとう。