手の感想が気になる今日この頃。
12月も半ば、街中のいちょうの木がハゲ上がり、時折銀杏の臭いがP.T.A.のコーナーでやったぎんなん♪の動きを思い出させる。その度にスイカ、浮き輪、サーフィン、ネットサーフィン、栗拾い、すすき・・・芋づる式にライブの記憶が蘇り、楽しかったライブの日々を思い出す。スーパーでもシャインマスカットなどぶどうを見れば長野公演を思い出すし、shinshinさんの袋ラーメンを見れば福岡公演を思い出す。まだまだPLASMAの余韻はひたひただ。
今日までの間にPLASMAツアーの思い出を振り返るべく、思いや体験記をブログに書き綴っていた。セットリストに基づき曲の感想や、演出の感動した点、それぞれ会場の思い出など。
数千字にわたって記載した。
が、終わりが全く見えない。
自分で読んでいても何を言いたいのか分からないほど。
そんなブログは書いても仕方ない!捨てちまえ!
投稿する前に全部消しました。
Twitter上にも様々ツアーの感想をまとめたブログを執筆なさってらっしゃる方々は多数いらっしゃり、そのどれもが感動する作品。ぜひとも皆さんにはそちらを読んでいただきたい。
そして気づいた。
自分の思いの大半はすでにこの記事に言いたいことを書いていた。
よかったら読んでみてくださいな。
と言いつつも、仙台公演からさいたま、北海道、記載していない有明・広島・福岡・長野公演からもたくさんの思いをうけとり、PLASMAへの思いが公演を重ねるごとに強まった。
その中での自分の思いは改めて記したい。
奇跡の時間たち。
今回のツアーは8月20日〜11月6日までの3ヶ月の期間にわたって行われた。
世間的には予断を許さぬ状態であるも、ツアーが始まってからは感染者数や世間の状態が酷くなる事はなく、何よりも3人が無事に千秋楽を迎えることができた。それだけでも奇跡ではなかろうか。始まってみれば終わりが来るのは早い。思い返すのが難しいほど濃密で、一つ一つをもっと丁寧にたくさん味わいたいと思う3ヶ月間だった。
あ〜ちゃんは「奇跡に奇跡が重なった時間」そんな表現をライブの中で重ねてしていた。
それは我々ファンも含め"あの日"を経験しているから...なおのことであろう。
ライブがなく会えない日々を超えて行われた今回のツアー。この時世にライブができるという奇跡。今日もライブができる奇跡、Perfumeに会える奇跡。そんな奇跡を自分も体感することができて本当に良かったと心から思う。
これぞPerfumeのライブ。
PLASMAという第四形態に変化するPerfumeを目の当たりにするツアーとなるのか・・・!
とツアーの前には考えたりもした。
第四形態の答えが自分にもまだよくわかっておらず、Perfumeと自分が互いに影響しあって成長していくようなイメージを抱きツアーが始まった。
自分がPerfumeのライブを最後に見たのは年初のpolygon waveであり、会えなかった1年半の間にライブ体験というものが喪失し、ライブとはなんぞや、「Perfumeのライブ」ってどんなだっけ。そんなことを考えた時に、あのLEDのステージや演出が脳裏にどうしても残っている。最新のPerfumeは最高のPerfume。そのイメージであるが故に次はどんなド派手なステージングで俺らをPLASMAの世界へ誘ってくれるのだろうか。そんなことを考えていた。
会場に入ってみるとセンターステージから横へ伸びる花道、それだけだった。
もちろんライブが始まれば、センターステージを360度覆うスクリーンや、花道上に出現する掛け軸のようなスクリーン4つ。これらを駆使したパフォーマンスが新しくもあり、懐かしくも感じた。自分が初めて行った「JPN」のことを思い出す。
生身のPerfumeがステージセットから降り立ってきたあの感動。polygonの時に比べたらデジタル色が少ないライブとなったからこそ、これぞPerfumeのライブ!!と個人的には感じる雰囲気だった。
それもそのはず。第四形態という仰々しいテーマがPLASMAにはあるが、そもそもがそれってなんなん!というPerfumeと俺らがそれぞれ抱く解釈から始まった有明。そこから各地を巡る中で仙台①のような日もあった。公演を重ねる中で少しずつ、俺らとPerfumeの中で第四形態が見え始めて、ライブにも雰囲気が、その思いを共感しあえるような空気が毎公演それぞれ色を変えていっぱいだった。だからこそ複数公演に参戦する理由がそこにはある。
ネタバレ解禁という革命
今回のツアーではネタバレ解禁という革命が起きた。Perfumeも9th Tourになって初である。
しかし個人的には、すっきりしない部分も正直ある。
それはネタバレ解禁という新たな動きに対してではない。
ライブOfficialサイトには、注意の部分に「詳細な記載は控えるように」とネタバレ禁止でとのアナウンスがツアー開始前まで記載されていた。
だが、あるときにしれっと消えて・・・
有明二日目終了後のファンクラブ動画の終盤にてしれっと「あ!曲名とかなんでも言っていいからね。じゃ!またねー!」って3人からのメッセージで終わり。
うーん。なんと言おうか。
私はそのとき「寂しさ」みたいな気持ちを感じた。
今まで大切にしてきた一つの文化が変わる。
そこに対しては驚きがあったのも一つ。
それよりも…
そんなアナウンス、そんな言い方ある?!
何それ!?ということ。
さすがにひどいよ!
なんでそんなアナウンスの方法なの!
3人に言わせ逃げはどうよ、、、?
という中の人への怒りすら生まれた。
なーんでツアー始まる前と始まってから言うことが変わってるのかな・・・
それをそんな曖昧なやり方でいいのかよ!
かなり大事なことじゃないの!?
ネタバレOKって言ったってどんなこと呟けばいいんだよ!俺らはやり方を知らんわ!(開き直り)
Perfumeの3人の想いでネタバレを解禁したのか、どういう目的なのか正確な事はわからないが、あの日の夜にそんな悶々とした気持ちになり眠れなくなったこと。
ネタバレ解禁のメリットを考え、
新しい人にどうやったらPerfumeの良さを知ってもらえるのか・・・
TLのみんなで考えた深夜2時。
これまでネタバレ警察や、ネタバレ露出狂(?!)に怯えながら過ごしたツアー初日以降未参戦の日々も過去の思い出。その中で大切にしてきた自分のファーストインプレッション。仲間が未参戦だからと話の内容に気をつけながら過ごしたあの日々。あの日々を思い出にこれから第4形態に進むために・・・!
自分が選んだ道は今まで通り曲名を控えたライブの感想ツイートをすること。誰にも頼まれてないんだけどね。理由として曲名を含めたツイートで、新規のファンが増えることよりも、有明以降のPLASMAツアーに参戦予定の近しい友達たちの楽しみを奪ってしまうきっかけになるかもしれないという恐怖の方が優ってしまったから。
今回のツアー前半はなかなか勇気が出なかった。
なんなら札幌1日目が終わった夜にやっと曲名出してツイートした気がする。
その時に自分も考えた。いろんな人にPerfumeの良さをもっと知ってもらいたいと!
そう思った時に、自分ができる技でPerfumeの良さを広めていきたい!
自分がPerfumeを好きになった時のように、[Perfume]と検索してヒットしたファンのブログや、YouTube、Twitter各種SNSを寝る間も惜しんで読みあさったように、自分のブログもそんなファンになりかけの人の参考資料になれる一部になれたらなって。思ったりしたんです。だからもっとブログ更新したりしていきたいなと思っています。(ユルめの宣言)
ネタバレ解禁の恩恵は新規ファン獲得につながるだけでなく、俺らファンの中でも緊張感がなくツアー期間を過ごすことができたり、演出の解釈の知見が広がったりと様々な恩恵を受けることができた。とはいえ、10年来の文化の変化に心からついていくのは自分には少し難しかった。
そして中の方々はもっと上手なアナウンスはできたんじゃないか…と思いました。
楽しいだけじゃないのが人生。
Perfumeともどんどん語り合いたい。
時には語気強めにケンカもしたい。(???)
今まではPerfumeが提示するものは全て最高かよ!ってなってた全肯定派の自分が、Perfumeに対して意見をしたくなるくらいの関係性になってきたんだなって。ちょっと嬉しくもある。
そしてPerfumeもギアを入れ直して新たなステージに向かうように。
離陸した飛行機が雲を抜ける時のように、多少の揺れは免れないように。
俺らはPerfumeを取り巻く雲なのだとしたら、分厚く乱気流を生まない穏やかな雲でありたい。
我はそう思う。
これ以上厄介なファンにならないように気をつけます…。
ツアーを終えて。
今回のツアーを終えて、自分の人生を考え直すきっかけにもなった。
第4形態という次のステージに進むPerfume。
自分は果たしてどうなのだろうか。そんなことを夜な夜な考える。
例えるならば、、、自分の周りの人たちは結婚をしてそれぞれの人生を進み始めている。転職をして、心機一転新たな環境で頑張っている。
特に子供が出来た友達や先輩のストーリーは子供の写真がほとんど。自分の人生の中心が変わるってこう言うことなんだなって見ていて思う。
自分はどうか。
Perfumeを追いかけて、最高の仲間たちとライブのために全国を飛び回る。。。。
最高な人生じゃないですか!?
誇らしくて仕方ない!!!
といいつつ、
ふとした時に遠くを見つめてしまう。
自分の人生。
密度濃く、自分が満足いくように生き抜きたい。
Perfumeと人生の半分過ごしてきた人生。
誇張抜きで、Perfumeと生きていく覚悟。
それを今回のツアーで決めました。
それはPerfumeの形がこの先変わろうと、この先自分が家族を設けてライブに行ける回数が減ろうと、Perfume仲間と会える機会が少なくなってしまっても、Perfumeと寄り添う人生を送っていけるんだって安心出来たから。
Perfumeのことが大好きだから!!